これまでの記事では、
HTML・CSS・JavaScript を使って、
・画面を作る
・見た目を整える
・ユーザー操作に反応する
といった ブラウザ側の処理 を学んできました。
しかし、Webサービスには
次のような処理が必ず存在します。
・フォームの内容を保存したい
・ログイン状態を管理したい
・データを条件に応じて出し分けたい
これらは、
ブラウザだけでは実現できません。
そこで登場するのが、
PHP(サーバーサイド言語) です。
この記事では、
PHPとは何か
サーバーサイドの考え方
を中心に、PHP学習の土台を整理します。
この記事で学べること
・PHPとは何か
・サーバーサイドとはどういう意味か
・JavaScriptとの役割の違い
・PHPでできることの全体像
PHPとは何か
PHPとは、
サーバー上で動作するプログラミング言語です。
PHPを使うことで、
・データを処理する
・条件に応じてHTMLを生成する
・データベースと連携する
といったことが可能になります。
重要なのは、
PHPはブラウザでは動かない
という点です。
サーバーサイドとは何か
サーバーサイドとは、
ユーザーのPCやスマホではなく、
サーバー側で処理を行う領域 を指します。
処理の流れを簡単に整理すると、
・ブラウザがリクエストを送る
・サーバーが処理する
・結果(HTMLなど)を返す
という形になります。
ユーザーは、
「結果」しか見ることができません。
PHPはどこで動いているのか
PHPは、
Webサーバー上で実行 されます。
・ローカル開発環境(MAMP / XAMPPなど)
・レンタルサーバー
・VPS / クラウド
これらの環境に
PHPがインストールされていれば、
PHPコードは実行されます。
PHPとJavaScriptの違い
ここで、
非常に重要な違いを整理します。
・JavaScript
ブラウザで動く
画面操作が得意
・PHP
サーバーで動く
データ処理が得意
両者は、
競合するものではなく、役割が違う
という点を必ず理解してください。
なぜPHPが必要なのか
JavaScriptだけでは、
次のことができません。
・安全にデータを保存する
・ユーザーごとの状態を管理する
・サーバー側での判定処理
これらは、
サーバーサイドでしか実現できない処理です。
PHPは、
Webサービスの「裏側」を支える役割を担っています。
PHPでできる代表的なこと
PHPでできることを整理します。
・フォームデータの受信
・入力内容のチェック
・データベースへの保存
・ログイン処理
・ページ内容の出し分け
これらは、
ほぼすべてのWebサービスで使われています。
PHPはHTMLと組み合わせて使う
PHPは、
単体で使われることはほとんどありません。
・HTMLの中にPHPを書く
・PHPでHTMLを生成する
という形で使われます。
そのため、
HTMLの理解があることが
PHP学習の大きな助けになります。
PHPコードはユーザーに見えない
ここも重要なポイントです。
PHPは、
サーバーで実行された後の結果だけ
がブラウザに送られます。
そのため、
・PHPのコードそのもの
・処理の中身
は、
ユーザーからは見えません。
これは、
セキュリティ面でも非常に重要です。
PHP学習で最初に意識すべきこと
PHP学習の初期では、
次の点を意識してください。
・「どこで動いているか」を常に考える
・ブラウザではなくサーバーで実行される
・結果だけが返ってくる
この意識がないと、
JavaScriptとの混同で必ず詰まります。
これからPHPで学ぶ内容
6章では、
次の内容を順番に学んでいきます。
・PHPの基本文法
・変数と条件分岐
・フォームデータの受け取り
・ファイルとデータの扱い
最終的には、
HTMLフォームとPHPをつなぐ
ところまで到達します。
まとめ
PHPは、
Webサービスの裏側を支える
サーバーサイド言語です。
・PHPはサーバーで動く
・JavaScriptはブラウザで動く
・役割が違うからこそ両方必要
この違いを理解できれば、
PHPは決して難しい存在ではありません。
次は、
PHPの基本的な書き方と文法
に進み、実際にPHPコードを書いていきます。
次に読むべき記事
▶ 次の記事
6-2 PHPの基本文法と書き方
▶ 関連記事
3-7 HTMLフォーム送信の仕組みを理解する(GET / POST)
5-1 JavaScriptとは何か




コメント