6-4 PHPの条件分岐(if / else)

Web開発学習ロードマップ

PHPでWebページの裏側を作るとき、
必ず必要になるのが 条件分岐 です。

・入力内容が正しいか
・データが存在するか
・ログインしているか

こうした「判断」を行うために使われるのが
if / else です。

この記事では、
実際に動くPHPコードを見ながら
条件分岐の考え方を理解していきます。


この記事で学べること

・if / else の基本構造
・条件が true / false になる仕組み
・PHPでよくある条件分岐の例
・初心者がつまずきやすいポイント


条件分岐とは何か(おさらい)

条件分岐とは、

「ある条件が正しければ、この処理をする
 そうでなければ、別の処理をする」

という考え方です。

PHPでは、
この判断を if / else で書きます。


if文の最も基本的な形

まずは、
一番シンプルな if 文 を見てみましょう。

サンプルコード①:if文の基本

<?php
$age = 20;

if ($age >= 18) {
  echo '18歳以上です';
}

コードの解説

上から順に見ていきます。

・$age に 20 を代入
・if の条件で「18以上か」を判定
・条件が true なので、文字が表示される

この if 文は、

「$age が 18 以上なら、メッセージを表示する」

という意味になります。


条件が false の場合はどうなるか

次に、
条件が成り立たない場合を見てみます。

<?php
$age = 15;

if ($age >= 18) {
  echo '18歳以上です';
}

この場合、

・条件は false
・中の処理は実行されない
・画面には何も表示されない

という動きになります。


else を使って「そうでない場合」を書く

条件が false のときにも
何か処理をしたい場合は、
else を使います。

サンプルコード②:if / else

<?php
$age = 15;

if ($age >= 18) {
  echo '18歳以上です';
} else {
  echo '18歳未満です';
}

コードの解説

このコードは、次の意味になります。

・もし 18 歳以上なら
 →「18歳以上です」
・そうでなければ
 →「18歳未満です」

if と else は、
必ずどちらか一方だけが実行 されます。


条件式は true / false を返す

if のカッコ内に書く条件は、
最終的に true か false になります。

例としては、

・$age >= 18
・$name === ‘太郎’
・$price > 1000

などです。

PHPは、
この結果を見て処理を分けています。


よく使われる条件分岐の例

例① フォーム入力が空かどうか

<?php
$name = '';

if ($name === '') {
  echo '名前を入力してください';
} else {
  echo 'ようこそ、' . $name . 'さん';
}

・空文字かどうかを判定
・フォームチェックで非常によく使われます


例② ログイン判定の考え方

<?php
$isLogin = true;

if ($isLogin === true) {
  echo 'マイページを表示';
} else {
  echo 'ログインしてください';
}

このように、
真偽値(true / false) を使った判定も
PHPでは頻繁に登場します。


初心者がよくやるミス

条件分岐で多いミスを整理します。

・条件の意味を考えずに書く
・true / false を意識していない
・比較している値の型を理解していない

特に、

「この条件は true になるのか?」
を日本語で説明できない場合、
バグの原因になりやすいです。


条件分岐は日本語で考えてから書く

おすすめの手順です。

  1. 条件を日本語で書く

  2. true / false を確認する

  3. PHPの if に落とす

この手順を守るだけで、
条件分岐のミスは大きく減ります。


まとめ

PHPの条件分岐は、
サーバー側で「判断」を行うための仕組みです。

・if:条件が正しい場合
・else:条件が正しくない場合
・条件式は true / false を返す

この考え方を理解できれば、
フォーム処理やログイン処理への道が開けます。


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