ここまでで、
PHPの基本文法・条件分岐・繰り返し・配列を学んできました。
しかし、
「PHPがWebとつながっている実感」が
まだ薄いと感じているかもしれません。
その感覚を一気に変えるのが、
フォームデータの受け取り です。
・ユーザーが入力する
・PHPがその値を受け取る
・結果を画面に表示する
この記事では、
HTMLフォームとPHPを実際につなげる最初の一歩
を、コード付きで解説します。
この記事で学べること
・HTMLフォームの基本構造
・PHPでフォームデータを受け取る仕組み
・$_POST / $_GET の役割
・受け取った値を表示する流れ
フォーム送信の全体像
まず、
フォーム送信の流れを整理します。
-
ユーザーがフォームに入力
-
送信ボタンを押す
-
ブラウザがサーバーにデータを送信
-
PHPがデータを受け取る
-
結果を画面に表示
PHPは、
4 と 5 を担当 します。
HTMLフォームの基本構造
まずは、
最もシンプルなフォームを作ります。
サンプルコード①:入力フォーム(HTML)
HTML側のポイント
・method=”post”
→ データの送信方法
・name=”username”
→ PHP側で受け取るときの名前
・action=”result.php”
→ 送信先のPHPファイル
この name 属性 が非常に重要です。
PHPでフォームデータを受け取る
次に、
送信先のPHPファイルを作ります。
サンプルコード②:フォームデータを受け取る(PHP)
コードの解説
・$_POST
→ POST送信されたデータが入る配列
・[‘username’]
→ フォームの name 属性と一致
・$username に値を代入
これで、
フォームに入力された内容を
PHPで扱えるようになります。
$_POST は配列である
ここで重要なポイントです。
$_POST は、
・連想配列
・キーが name 属性
・値が入力内容
という構造になっています。
つまり、
これまで学んだ 配列の知識 が
ここでそのまま使われます。
GET送信の場合の違い
フォームには、
もうひとつの送信方法があります。
サンプルコード③:GET送信のフォーム
GET送信の特徴
・URLにデータが表示される
・ブックマークできる
・検索などに向いている
PHP側では、
$_GET を使って受け取ります。
サンプルコード④:GETデータの受け取り
POSTとGETの使い分け
使い分けの目安です。
・POST
→ フォーム送信、登録、ログイン
・GET
→ 検索、ページ切り替え
基本的に、
「データを送る」= POST
「条件を渡す」= GET
と覚えておくと安全です。
フォーム送信で必ず注意すべきこと
初心者が必ず通る注意点です。
・未送信時にエラーが出る
・値が存在しない場合がある
そのため、
実務では必ず
「値があるかどうか」
をチェックします。
値が存在するかを確認する考え方
サンプルコード⑤:存在チェックの例
このように、
受け取る前に確認する
という意識が重要です。
フォーム処理はPHP学習の分岐点
フォーム処理が理解できると、
・画面とサーバーがつながる
・Webアプリの実感が出る
・次の学習に進める
という大きな変化があります。
ここは、
焦らず何度も動かして
確認してみてください。
よくあるミス
フォーム処理で多いミスです。
・name 属性の指定忘れ
・$_POST / $_GET の使い間違い
・送信前に値を参照している
「どこから値が来ているか」
を常に意識しましょう。
まとめ
PHPでフォームデータを受け取るには、
・HTMLの name 属性
・$_POST / $_GET
・配列として扱う
この3点が理解できていれば十分です。
ここまで来ると、
PHPは「ただの文法」ではなく
Webと連動する言語 になります。
次に読むべき記事
▶ 次の記事
6-9 PHPのバリデーションとは何か
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3-7 HTMLフォーム送信の仕組み(GET / POST)
6-7 PHPで配列を扱う基本



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