ここまでで、
PHP基礎として必要な要素を一通り学びました。
・フォーム送信
・バリデーション
・XSS対策
・CSRF対策
・セッション管理
これらを個別に見ると難しく感じますが、
ログイン処理 という形でまとめると、
Webアプリケーションの全体像が一気に見えてきます。
この記事では、
学習用としてシンプルなログイン処理 を実装しながら、
「これまで学んだ知識がどうつながるか」を整理します。
この記事で学べること
・ログイン処理の全体構造
・フォームから認証までの流れ
・セッションを使ったログイン管理
・実務に近い考え方
ログイン処理の全体像
まずは、
ログイン処理の流れを整理します。
-
ログインフォームを表示
-
ユーザーがID・パスワードを入力
-
PHPで入力内容を受け取る
-
入力チェックを行う
-
認証に成功したらセッションに保存
-
ログイン後ページを表示
今回は、
データベースは使わず
仕組みの理解に集中します。
ログインフォームを作成する
サンプルコード①:ログインフォーム
ポイント
・name 属性が PHP 側と対応
・password は type=”password” を使用
・action で送信先を指定
ログイン処理(PHP側)
次に、
フォーム送信を受け取る PHP を作成します。
サンプルコード②:ログイン処理の基本
コードの流れを整理する
このコードでは、
次のことを行っています。
・フォームデータを受け取る
・未入力チェックを行う
・認証情報を確認する
・成功したらセッションに保存
これまで学んだ内容が
すべて含まれている
点に注目してください。
セッションに保存する意味
ログイン成功時に、
を保存することで、
・このユーザーはログイン済み
という状態を
ページをまたいで保持
できるようになります。
ログイン後ページの例
ログイン後に表示するページでは、
次のようにチェックします。
サンプルコード③:ログイン判定
ポイント
・ログインしていなければ処理を止める
・表示時は XSS 対策を行う
ログイン判定は、
すべての保護ページで必須
です。
ログアウト処理の例
サンプルコード④:ログアウト
このログイン処理は「学習用」
重要な注意点です。
今回の例は、
・パスワードを平文で比較
・データベース未使用
という
学習用の簡易実装 です。
実務では、
・パスワードのハッシュ化
・データベース連携
が必須になります。
それでもこの実装が重要な理由
このログイン処理を理解できると、
・Webアプリの全体像が見える
・フレームワークの仕組みが分かる
・次の学習につながる
という大きな意味があります。
「なぜ Laravel がこうなっているのか」
が、後で必ず理解できます。
初心者がよくつまずくポイント
ログイン処理で多いミスです。
・session_start の書き忘れ
・ログイン判定をしていない
・XSS対策を忘れる
「ログインできた=完成」
ではない点に注意しましょう。
まとめ
PHPでのログイン処理は、
・フォーム
・バリデーション
・セッション
・条件分岐
これらを組み合わせた
集大成的な処理 です。
ここまで実装できれば、
PHP基礎としては
十分に実務の入口に立っています。
次に読むべき記事
▶ 次の記事
6-14 PHP基礎のまとめと次のステップ
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6-12 PHPでセッションを使って状態を管理する



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