0-2 Webエンジニアの仕事内容と必要スキルを全体像で理解する

オリエンテーション・学習ガイド

「Webエンジニア」と聞くと、
・プログラミングをする人
・Webサイトを作る人
というイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし実際には、Webエンジニアの仕事は非常に幅広く、
どこまでを担当するかによって必要なスキルも大きく変わります。

・HTMLやCSSだけを書いている人
・JavaScriptで画面の動きを作る人
・PHPやデータベースを扱う人
・サーバーや運用まで担当する人

この記事では、
Webエンジニアの仕事内容と必要スキルを「全体像」から整理し、
これから学ぶ内容が「どこにつながっているのか」を明確にします。


この記事で学べること

・Webエンジニアの主な仕事内容
・フロントエンドとバックエンドの違い
・Webエンジニアに必要なスキル全体像
・学習ロードマップとの関係


Webエンジニアとは何をする仕事か

Webエンジニアとは、
WebサイトやWebサービスを設計・開発・運用する仕事です。

具体的には、次のような作業を行います。

・Webページを作成する
・ユーザーが操作できる画面を実装する
・サーバー側でデータを処理する
・データベースを設計・管理する
・公開後の保守・改善を行う

単に「コードを書く」だけでなく、
サービスとして成り立たせるための技術全般を扱います。


Webエンジニアの主な役割分担

Webエンジニアの仕事は、大きく次の2つに分けられます。

・フロントエンド
・バックエンド

それぞれの役割を見ていきましょう。


フロントエンドとは

フロントエンドは、
ユーザーの目に見える部分を担当する領域です。

主に扱う技術は次の通りです。

・HTML
・CSS
・JavaScript

仕事内容の例
・ページの構造を作る
・デザインを整える
・ボタンやフォームに動きを付ける

ユーザー体験に直結するため、
「使いやすさ」「分かりやすさ」 が重要になります。


バックエンドとは

バックエンドは、
画面の裏側で処理を行う領域です。

主に扱う技術は次の通りです。

・PHP
・データベース(MySQLなど)
・サーバー

仕事内容の例
・フォームの送信内容を処理する
・ログイン認証を行う
・データを保存・取得する

フロントエンドから送られてきた情報を受け取り、
正しく処理して返す役割を担います。


フロントエンドとバックエンドの関係

フロントエンドとバックエンドは、
それぞれ独立しているようで、実際には密接につながっています。

例として、
「お問い合わせフォーム」を考えてみましょう。

<pre><code> ユーザー入力 ↓ HTML / JavaScript(入力・送信) ↓ PHP(受信・処理) ↓ データベース保存 ↓ 結果を画面に表示 </code></pre>

この一連の流れを理解することが、
Webエンジニアにとって非常に重要です。


Webエンジニアに必要なスキル全体像

ここで、Webエンジニアに必要なスキルを整理します。


① Webの基礎知識

・Webサイトが表示される仕組み
・HTTPやURLの役割
・ブラウザとサーバーの関係

これが理解できていないと、
エラー対応やトラブルシューティングができません。


② フロントエンドスキル

・HTMLで正しい構造を書く力
・CSSでレイアウトやデザインを整える力
・JavaScriptで画面を操作する力

ユーザーに直接触れる部分を作るスキルです。


③ バックエンドスキル

・PHPで処理を書く力
・フォーム処理の理解
・セキュリティの基礎知識

Webサイトを「動かす」ために不可欠なスキルです。


④ データベーススキル

・データベースの考え方
・SQLの基本
・データの保存・取得

Webサービスの多くは、
データベースなしでは成り立ちません。


⑤ 開発・運用スキル

・開発環境の構築
・サーバー設定の基礎
・公開・運用の流れ

「作って終わり」ではなく、
運用まで含めて理解することが重要です。


フルスタックという考え方

近年よく聞く
「フルスタックエンジニア」とは、

・フロントエンド
・バックエンド
・インフラの基礎

一通り理解しているエンジニア を指します。

すべてを完璧にこなす必要はありませんが、
全体像を理解していることで、

・設計の質が上がる
・エラー対応がしやすくなる
・学習の方向性を見失わない

といったメリットがあります。


このサイトの学習ロードマップとの関係

seek-rise.com の
Web開発学習ロードマップ では、

・Web基礎
・HTML / CSS / JavaScript
・PHP / データベース
・実務・運用

という順番で、
Webエンジニアに必要なスキルを段階的に学べる構成にしています。

いきなりすべてを理解しようとする必要はありません。
まずは「全体像」を掴むことが重要です。


まとめ

Webエンジニアの仕事は、
単にコードを書くことではありません。

・フロントエンドとバックエンドがある
・複数の技術が連携して動いている
・全体像を理解することが学習の近道

この全体像を意識しながら学ぶことで、
これからのHTML・CSS・PHPの学習が
「点」ではなく「線」としてつながっていきます。

次は、
学習を挫折しないための具体的な進め方を確認していきましょう。


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