3-6 フォームの基本構造とinputタグの使い方

Web開発学習ロードマップ

ここまでで、
HTMLの構造やタグ、セマンティックHTMLについて学んできました。

ここから先、
Webページを「見るだけのもの」から
「ユーザーが操作できるもの」 に変えるために必要なのが
フォーム(form) です。

・お問い合わせフォーム
・ログイン画面
・検索フォーム

これらはすべて、HTMLフォームを基盤として作られています。

この記事では、
フォームの基本構造と、inputタグの正しい使い方
初心者向けに整理して解説します。


この記事で学べること

・HTMLフォームの役割
・formタグの基本構造
・inputタグの種類と使いどころ
・labelの重要性
・フォームが次のPHP学習につながる理由


フォームとは何か

フォームとは、
ユーザーからの入力を受け取るための仕組みです。

フォームを使うことで、

・文字を入力する
・ボタンを押す
・選択肢を選ぶ

といった操作が可能になります。

入力されたデータは、
最終的に サーバー側(PHPなど) に送られます。


フォームの基本構造

HTMLフォームは、
大きく次の要素で構成されます。

・formタグ
・入力欄(inputなど)
・送信ボタン

これらがセットになって、
初めてフォームとして機能します。


formタグの役割

formタグは、
「ここからここまでがフォームです」
とブラウザに伝えるためのタグです。

formタグ自体は見た目を持ちませんが、
内部にある入力欄やボタンをまとめる重要な役割を持ちます。


formタグで重要な属性

formタグには、
特に重要な属性が2つあります。

・action
・method

これらは、
次の記事(フォーム送信の仕組み)で詳しく解説しますが、
ここでは「存在を知っておく」だけで十分です。


inputタグとは何か

inputタグは、
ユーザーが実際に入力するためのタグです。

1つのinputタグで、
さまざまな入力欄を表現できます。

入力の種類は、
type属性によって決まります。


よく使うinputタグの種類

ここでは、
Web開発で特によく使われる type を紹介します。


text(テキスト入力)

文字を入力するための最も基本的な入力欄です。

使いどころ
・名前
・タイトル
・自由入力欄


password(パスワード)

入力内容が伏字になる入力欄です。

使いどころ
・ログイン画面
・パスワード設定


email(メールアドレス)

メールアドレス入力専用の入力欄です。

特徴
・入力形式のチェックが行われる
・スマートフォンでは専用キーボードが表示される


submit(送信ボタン)

フォームの内容を送信するためのボタンです。

このボタンが押されることで、
フォーム送信が行われます。


textarea(複数行入力)

textareaは、
複数行の文章を入力するためのタグです。

使いどころ
・お問い合わせ内容
・コメント欄

短い入力は input、
長文は textarea
と使い分けるのが基本です。


labelタグの重要性

labelタグは、
入力欄の説明をするためのタグです。

見た目だけでなく、
操作性・アクセシビリティの面でも非常に重要です。

labelを正しく使うことで、

・入力欄をクリックしやすくなる
・何の入力欄か分かりやすくなる
・音声読み上げにも対応できる

といったメリットがあります。


name属性は必須

フォームを扱ううえで、
絶対に忘れてはいけないのが name属性 です。

name属性は、
入力されたデータの「名前」 になります。

この name を使って、
PHPなどのサーバー側で値を受け取ります。

nameがなければ、
入力されていてもデータは送られません。


フォームは「HTMLだけでは完結しない」

ここで重要なポイントです。

HTMLフォームは、
入力画面を作るだけです。

・入力チェック
・データ保存
・メール送信

これらは、
PHPやJavaScriptと組み合わせて初めて実現します。

そのため、
フォームは
HTMLとサーバー処理をつなぐ架け橋
と言えます。


初心者がよくやる間違い

フォームでありがちなミスを整理します。

・name属性を付け忘れる
・labelを使わない
・inputのtypeを意識していない
・見た目だけ整えて満足してしまう

フォームは、
「送信されて初めて完成」
という意識を持つことが大切です。


次の学習につながるポイント

ここまで理解できれば、
次は次の疑問が自然に出てきます。

・送信すると何が起きているのか
・GETとPOSTの違いは何か
・URLに何が含まれているのか

次の記事では、
フォーム送信の仕組みそのもの
を詳しく見ていきます。


まとめ

HTMLフォームは、
Web開発における非常に重要な要素です。

・formが全体をまとめる
・inputやtextareaで入力を受け取る
・name属性がデータの鍵になる

この理解があることで、
次のPHP学習がスムーズにつながります。


次に読むべき記事

▶ 次の記事
3-7 HTMLフォーム送信の仕組みを理解する(GET / POST)

▶ 関連記事
3-3 HTML属性とは?class・id・nameの違い
3-5 セマンティックHTMLとは?正しい構造を書く理由

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