これまでの記事で、
PHPの基本文法、変数、条件分岐を学んできました。
しかし実際のWeb開発では、
・同じ処理を何度も行う
・配列の中身を順番に表示する
・データ一覧を作る
といった 繰り返し処理 が頻繁に登場します。
そこで使われるのが、
・for
・foreach
です。
この記事では、
PHPでの繰り返し処理の考え方と使い分け を
実際に動くコードで理解していきます。
この記事で学べること
・繰り返し処理とは何か
・for文の基本的な使い方
・foreach文の基本的な使い方
・for と foreach の使い分け
繰り返し処理とは何か
繰り返し処理とは、
同じ処理を複数回実行する仕組み です。
例えば、
・1〜10までの数字を表示
・配列の要素をすべて表示
・商品一覧を作る
といった場面で使われます。
for文とは何か
for文は、
回数が決まっている繰り返し
に向いている構文です。
for文の基本構造
サンプルコード①:数字を繰り返し表示する
コードの解説
この for 文は、
次の流れで動きます。
-
$i に 1 を代入
-
$i が 5 以下か確認
-
true なら処理を実行
-
$i を 1 増やす
-
再び条件を確認
この流れを繰り返します。
for文でよく使われる用途
for文は、
次のような場面で使われます。
・指定回数のループ
・番号付きリストの生成
・カウンター処理
「何回繰り返すか」が
明確な場合に選びましょう。
foreach文とは何か
foreach文は、
配列の中身を1つずつ取り出す
ための構文です。
PHPでは、
配列処理の多くが
foreach で書かれます。
foreach文の基本構造
サンプルコード②:配列の中身を表示する
コードの解説
この foreach 文では、
・$fruits 配列から
・要素を1つずつ取り出し
・$fruit に代入
・中の処理を実行
という流れになります。
配列の数だけ、
自動的に繰り返されます。
foreach文のメリット
foreach の大きなメリットは、
・配列の長さを意識しなくていい
・コードがシンプル
・ミスが起きにくい
という点です。
配列を扱う場合は、
まず foreach を検討
するのが基本です。
配列のキーと値を使う場合
配列には、
・キー
・値
があります。
両方を使いたい場合は、
次の書き方をします。
サンプルコード③:キーと値を使う
コードの解説
この書き方では、
・$subject に キー
・$score に 値
がそれぞれ入ります。
連想配列を扱う場合、
この形は非常によく使われます。
for と foreach の使い分け
使い分けの目安を整理します。
for が向いている場合
・回数が決まっている
・数値を順番に処理したい
例
・1〜10までの処理
・ページ番号生成
foreach が向いている場合
・配列の中身を処理したい
・要素数が変わる可能性がある
例
・商品一覧
・ユーザー一覧
無限ループに注意する
繰り返し処理で注意すべき点です。
・条件がずっと true のまま
・終了条件がない
この場合、
処理が終わらなくなります。
特に for 文では、
条件と増減処理
を必ず確認しましょう。
繰り返し処理は実務で多用される
繰り返し処理は、
・データベース結果の表示
・フォームの選択肢生成
・一覧ページ作成
など、
実務でほぼ毎日使われます。
ここでしっかり理解しておくと、
後の学習が非常に楽になります。
まとめ
PHPの繰り返し処理では、
・回数指定 → for
・配列処理 → foreach
という使い分けが基本です。
コードを書いたら、
・何回繰り返すか
・いつ終わるか
を必ず意識しましょう。
次に読むべき記事
▶ 次の記事
6-7 PHPで配列を扱う基本(array / 連想配列)
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6-3 PHPの変数とデータ型の基本
6-5 PHPの条件分岐(elseif / switch)



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