2-2 VSCode / PhpStormの基本設定とおすすめ拡張

Web開発学習ロードマップ

Web開発では、
「どのエディタを使うか」だけでなく、
どのような設定で使うかが学習効率に大きく影響します。

・入力補完が効かない
・エラーに気づけない
・コードが読みにくい

こうした状態のまま学習を進めると、
内容以前の部分でストレスが溜まり、挫折につながりやすくなります。

この記事では、
VSCode と PhpStorm の基本設定と、最低限入れておきたい拡張機能を、
初心者向けに厳選して紹介します。


この記事で学べること

・エディタ初期設定でやるべきこと
・VSCodeのおすすめ基本設定
・最低限入れておきたい拡張機能
・PhpStormを使う場合の考え方


エディタ設定で大切な考え方

最初に押さえておいてほしい考え方があります。

「高機能にしすぎない」

拡張機能を大量に入れると、
・設定が複雑になる
・エラーの原因が分かりにくくなる
といった問題が起きやすくなります。

まずは
学習に必要な最低限の機能だけを整えましょう。


VSCodeの基本設定(必須)

ここでは、VSCodeを初めて使う方向けに、
最低限設定しておきたい項目を紹介します。


フォントサイズ・行間の調整

コードが読みやすいことは非常に重要です。

おすすめ設定例
・フォントサイズ:14〜16
・行の高さ:1.5 前後

設定画面から
「font size」「line height」
で検索すると変更できます。


自動保存の設定

保存忘れは、
初心者が最もやりがちなミスです。

設定で
自動保存(Auto Save) を有効にしておきましょう。

これだけで、
「動かない原因が保存漏れだった」
というトラブルを防げます。


タブ・インデントの設定

Web開発では、
インデント(字下げ) が非常に重要です。

おすすめ
・スペース:2 または 4
・タブではなくスペースを使用

設定を統一することで、
コードが格段に読みやすくなります。


VSCodeのおすすめ拡張機能(厳選)

初心者が最初に入れておくべき拡張は、
次のものだけで十分です。


PHP Intelephense

・PHPのコード補完
・構文エラーの検出

PHP学習では必須レベルの拡張です。


HTML CSS Support

・HTMLとCSSの補完
・クラス名の入力支援

HTML・CSSの入力効率が大きく向上します。


Prettier(任意)

・コード整形ツール
・見た目を自動で揃えてくれる

最初は
「使っている」くらいの理解で問題ありません。


Japanese Language Pack

・VSCodeを日本語表示にする

英語が苦手な方は、
無理せず日本語化してOKです。


拡張機能の入れすぎに注意

便利そうな拡張はたくさんありますが、
入れすぎると次のような問題が起きます。

・どの拡張が原因か分からない
・動作が重くなる
・設定トラブルが増える

「困ったら入れる」
くらいのスタンスが、結果的に近道です。


PhpStormを使う場合の考え方

PhpStormは、
PHP開発に特化した高機能エディタです。

特徴
・補完が非常に強力
・設定しなくても高機能
・実務向け

ただし、
学習初期には
オーバースペックになることもあります。


PhpStormがおすすめな人

・PHPをメインで使う予定
・将来、実務案件を想定している
・エディタ設定に時間をかけたくない

このような方は、
途中から乗り換えても問題ありません。


エディタは途中で変えても問題ない

よくある不安として、
「最初に選んだエディタを使い続けないといけないのか?」
というものがあります。

答えは、
まったく問題ありません。

エディタは
「道具」なので、
学習が進んだ段階で見直してOKです。


よくあるトラブルと対処

初心者がつまずきやすい点も確認しておきましょう。

・補完が効かない
→ 拡張機能が有効か確認

・エラーが表示されない
→ 言語モードを確認

・保存しているのに反映されない
→ 自動保存設定を確認


この設定で次に進めること

ここまで設定できれば、
次のステップに進む準備は完了です。

・HTMLファイルを作る
・CSSを適用する
・PHPを動かす

環境が整っていると、
学習のストレスが大きく減ります。


まとめ

エディタ設定は、
学習効率を大きく左右する重要な要素です。

・最初はシンプルに
・最低限の拡張だけ入れる
・読みやすさを最優先

この状態で、
次は 実際にPHPが動く環境 を構築していきましょう。


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