2-4 XAMPPとは?WindowsでのPHP開発環境構築手順

Web開発学習ロードマップ

WindowsでPHPを学習しようとすると、
最初に必要になるのが ローカル開発環境 です。

HTMLやJavaScriptは、
ファイルを直接ブラウザで開けば動作しますが、
PHPは サーバー上で実行される言語 のため、そのままでは動きません。

そこで利用されるのが、
Windows向けの定番ローカル開発環境である XAMPP です。

この記事では、
XAMPPとは何か という基本から、
WindowsでPHPが動く環境を構築する手順 までを、
初心者向けに分かりやすく解説します。


この記事で学べること

・XAMPPとは何か
・なぜXAMPPが必要なのか
・XAMPPのインストール手順
・PHPが動作するかの確認方法
・Windows特有の注意点


XAMPPとは何か

XAMPPとは、
WindowsでWeb開発を行うためのローカルサーバー環境です。

名前は、次の要素の頭文字から作られています。

・X:OSを問わないことを意味する
・A:Apache(Webサーバー)
・M:MySQL(データベース)
・P:PHP

つまり、
Web開発に必要な基本ソフトを一括で導入できるツール
という位置づけになります。


なぜXAMPPが必要なのか

PHPは、
ブラウザ上で直接実行される言語ではありません。

PHPを動かすには、
・Webサーバー
・PHP実行環境
が必要です。

XAMPPを使うことで、
自分のWindowsパソコンの中に
練習用のWebサーバー環境 を構築できます。


XAMPPを使うメリット

XAMPPには、初心者にとって大きなメリットがあります。

・インストールが比較的簡単
・ApacheとPHPをまとめて使える
・MySQLもすぐ利用できる
・学習用途には十分な機能

環境構築でつまずかず、
すぐにPHPの学習を始められる 点が最大の利点です。


XAMPPのインストール手順

ここから、実際の導入手順を説明します。


① XAMPP公式サイトにアクセス

まず、
XAMPPの公式サイトにアクセスします。

検索キーワード例
XAMPP Windows

公式サイトから、
Windows版のXAMPP をダウンロードしてください。


② インストーラーを実行

ダウンロードしたインストーラーを実行します。

途中で
「ユーザーアカウント制御」の警告が表示された場合は、
「はい」を選択して進めて問題ありません。

基本的には、
初期設定のまま進めてOK です。


③ インストール完了後に起動

インストールが完了したら、
XAMPP Control Panel を起動します。

表示された画面で、
Apache と MySQL の「Start」ボタンを押します。


④ サーバーが起動しているか確認

Apacheが起動すると、
ブラウザで次のURLにアクセスできるようになります。

http://localhost

XAMPPのダッシュボード画面が表示されれば、
ローカルサーバーは正常に起動しています。


ドキュメントルートを理解する(重要)

XAMPPでPHPを動かすために、
必ず理解しておきたいのが ドキュメントルート です。


ドキュメントルートとは

ドキュメントルートとは、
ブラウザからアクセスできるファイルを置く場所です。

XAMPPの初期設定では、
次のフォルダがドキュメントルートになります。

C:\xampp\htdocs


なぜここにファイルを置くのか

このフォルダ配下にあるファイルだけが、
ブラウザからURLとしてアクセスできます。

他の場所に置いたPHPファイルは、
直接実行できません。


PHPが動作するか確認する

環境構築が正しくできているか、
実際にPHPを動かして確認してみましょう。


① PHPファイルを作成

htdocs フォルダの中に、
次のファイルを作成します。

ファイル名
test.php


② ブラウザでアクセス

ブラウザで、次のURLを開きます。

http://localhost/test.php


③ 表示を確認する

PHPの情報画面が表示されれば、
PHPは正常に動作しています。

表示されない場合は、
・Apacheが起動しているか
・ファイルの保存場所
を確認してください。


Windowsでよくあるトラブル

Windows環境でありがちな注意点を整理します。


ポート番号の競合

Skypeや別のWebサーバーが起動していると、
Apacheが起動できないことがあります。

その場合は、
不要なアプリを終了して再起動してください。


セキュリティソフトの影響

ウイルス対策ソフトが、
Apacheの起動をブロックする場合があります。

学習用であれば、
一時的に例外設定を行うことで解決することがあります。


この環境でできるようになること

XAMPPの環境が整うと、
次の学習が可能になります。

・PHPファイルの実行
・フォーム処理の練習
・データベース連携の準備

WindowsでのPHP学習は、
これでスタートラインに立った状態です。


まとめ

XAMPPを使えば、
Windowsで簡単にPHPの開発環境を構築できます。

・XAMPPはローカル開発環境
・htdocsが作業場所
・localhostで動作確認

この環境を土台にして、
HTML・CSS・PHPの学習を進めていきましょう。


次に読むべき記事

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2-5 ドキュメントルートとURLの関係を理解する

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