1-6 Web開発で最低限知っておくべき用語集

Web開発学習ロードマップ

Web開発の学習を始めると、
技術そのものより先に、専門用語の多さに戸惑うことがよくあります。

・言葉の意味が分からず、説明が理解できない
・調べても別の用語が出てきて混乱する
・何となく流してしまい、後で詰まる

こうした状態を防ぐために、
この記事では Web開発を学ぶうえで最低限知っておくべき用語
分野別にまとめました。

すべてを暗記する必要はありません。
「聞いたことがある」「意味を思い出せる」状態を目指してください。


この記事の使い方

・分からない用語が出てきたら戻ってくる
・学習初期に一度ざっと目を通す
・復習用のチェックリストとして使う

この用語集は、
今後の記事すべての 共通前提知識 になります。


Web全体に関する基本用語

Webサイト

インターネット上で公開されているページ群のこと。
HTML・CSS・JavaScriptなどで構成されます。


Webアプリケーション

ユーザーの操作に応じて動的に処理が行われるWebサービス。
ログイン、投稿、検索などの機能を持ちます。


ブラウザ

Webページを表示するソフト。
Chrome、Safari、Firefoxなどが代表例です。


サーバー

Webページやデータを保存し、
リクエストに応じてブラウザに返すコンピュータ。


クライアント

サーバーにアクセスする側。
一般的にはブラウザを指します。


URL・通信に関する用語

URL

Webページの住所。
どのサーバーの、どのファイルかを示します。


HTTP / HTTPS

ブラウザとサーバーが通信するためのルール。
HTTPSは通信内容が暗号化されています。


リクエスト

ブラウザからサーバーへ送られる要求。
「このページをください」という指示。


レスポンス

サーバーからブラウザへ返される結果。
HTMLやデータが含まれます。


開発環境・運用に関する用語

開発環境

コードを書き、動作確認を行うための環境。
ローカル環境(MAMPなど)が代表例です。


本番環境

実際にユーザーがアクセスする公開環境。
レンタルサーバーやVPSなど。


ローカル環境

自分のパソコン内に構築した開発環境。
外部からはアクセスできません。


ドキュメントルート

ブラウザからアクセスできるファイルの起点となるフォルダ。


HTML・CSSに関する用語

HTML

Webページの構造を定義する言語。
見出し、文章、リンクなどの意味を表します。


CSS

Webページの見た目を整えるための言語。
色、サイズ、レイアウトを指定します。


タグ

HTMLで使われる要素。
見出しや段落などの役割を持ちます。


属性

タグに追加情報を与えるもの。
class、id、href などがあります。


セマンティックHTML

見た目ではなく「意味」を重視したHTMLの書き方。
SEOや保守性に影響します。


JavaScriptに関する用語

JavaScript

Webページに動きを付けるための言語。
クリックや入力に応じた処理を行います。


DOM

HTMLをプログラムから操作できる形にしたもの。
JavaScriptはDOMを通して画面を変更します。


イベント

クリックや入力など、ユーザーの操作。


PHP・バックエンドに関する用語

PHP

サーバー側で動作するプログラミング言語。
フォーム処理やデータ操作を担当します。


バックエンド

画面の裏側で処理を行う領域。
PHPやデータベースが含まれます。


フロントエンド

ユーザーの目に見える画面側。
HTML、CSS、JavaScriptが中心です。


バリデーション

入力内容が正しいかチェックする処理。
セキュリティ上とても重要です。


データベースに関する用語

データベース

データを整理して保存する仕組み。


MySQL

代表的なデータベース管理システム。


SQL

データベースを操作するための言語。


CRUD

データ操作の基本4つ。
作成、取得、更新、削除を指します。


セキュリティに関する用語

XSS

悪意のあるスクリプトを実行させる攻撃手法。


CSRF

ユーザーの意図しない操作を実行させる攻撃。


エスケープ

特殊文字を安全な形に変換する処理。


学習・開発全般でよく出てくる用語

フレームワーク

よく使う処理をまとめた土台。
LaravelやReactなどがあります。


ライブラリ

特定の機能をまとめた部品。


デバッグ

エラーや不具合の原因を調査・修正する作業。


バージョン管理

コードの変更履歴を管理する仕組み。
Gitが代表例です。


まとめ

Web開発では、
用語の理解がそのまま理解度に直結します。

・分からない言葉を放置しない
・一度で覚えようとしない
・必要なときに戻って確認する

この用語集を
学習の辞書代わり に使いながら、
少しずつ理解を積み上げていきましょう。


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